木曜日, 12月 5
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理学療法士の大切な役割

リハビリテーションに携わる代表的な職種である理学療法士。運動機能の評価やリハビリテーションプログラムの作成と実施、日常生活動作の指導、福祉用具の選定と指導、在宅ケアへの支援など、幅広い業務を担います。高齢者一人ひとりの身体機能、生活状況、目標などを詳細に評価し、この評価に基づき個別のリハビリテーションプログラムを作成します。そして、運動療法や物理療法を用いて、筋力強化、関節可動域改善、疼痛軽減、バランス能力向上などを目指します。

歩行困難な高齢者には、歩行訓練、筋力トレーニング、バランス練習などを組み合わせたプログラムを提供します。日常生活動作の指導として、歩行訓練、階段昇降訓練、着替え、食事、トイレなどの動作訓練を行い、自立した生活を支援します。また、杖や車椅子などの福祉用具の選定と使用方法の指導も業務の一部です。

支援の対象となる高齢者の症状は、脳卒中や脊髄損傷、骨折などさまざまです。疾患ごとの症状や障害の特徴を理解し、適切なリハビリテーションを提供することで、日常生活の円滑な送りを支援します。例えば、脳卒中患者には麻痺した手足の運動機能回復訓練や日常生活動作の再学習を支援します。

医師、看護師、作業療法士、言語聴覚士、社会福祉士など、他の医療専門職と連携してチームケアに取り組むことも、理学療法士の重要な役割です。定期的なカンファレンスや情報共有を通して、高齢者にとって最適な医療・介護サービス提供に努めます。また、地域包括支援センターや介護保険事業所などと連携し、在宅リハビリテーション支援や介護予防事業にも携わります。