高齢者へのリハビリがもたらす効果とは
高齢者になると、どうしても筋力の衰えにより一部の日常動作をスムーズにこなせなくなります。
うまく立つことができない、腕や足が思うように動かない、そんな高齢者に対して行うリハビリテーションは、どのような意味を持つのでしょうか?
これには2つの意味があり、一つは自立した生活を送れるようになることです。
高齢者が自身で日常動作が問題なく行えるなら介護者の負担が軽減できますし、介護スタッフの手を借りず家族だけで生活できる環境に戻れるかもしれません。
また、日常動作が回復することで運動もこなせるようになり、健康上の不安も解消しやすくなります。
各機能が衰えないようにするためにも、運動は定期的に行う必要があります。
もう一つの意味は、精神的に良い効果をもたらしやすいことです。
人間はしばらく動けないでいると不安状態に陥りやすく、老衰による日常動作の困難でも同じです。
ただでさえ高齢者になると、友人知人に先立たれたり貯蓄の問題など様々な不安を抱えがちです。
そんな状態で満足に動けないことが続けば、気持ちが落ち込んでも仕方ありません。
そこで、日常動作を回復できれば、少なくとも健康上の不安は軽減できるでしょう。
そこから新しい友人を作ったり会話が楽しくなったりと、多岐にわたるメリットが見られるのです。
また、リハビリは無理強いせず、主体的に行ってもらうのが理想的です。
でないとやらされている感が強く出てしまい、利用者も楽しくリハビリテーションに励めなくなるので注意しましょう。...